不法侵入の手口と対策(ガラス窓編)

防犯は、玄関にばかり目が行きがち。そのため、玄関は厳重でも、ガラス窓は無防備だったなんてこともありますよね。ご存じですか?空き巣被害の67%は、ガラス窓からの侵入なんです(警視庁調べ)。

出入りするところ=玄関という考え方が、玄関だけを厳重にして他をおろそかにしていることを、お忘れずに。

突き破り・打ち破り

突き破り(つきやぶり)・打ち破り(うちやぶり)は、ガラスを割って鍵を開ける手口です。鍵(クレセント)付近を割ってかぎを開けて侵入します。ガラスが割れた瞬間の音の大きさは、飛行機のエンジン音とほぼ同じ120デシベル。音で気づかれやすいのですが、住民や警備員が来る前に侵入して逃げればOKという、大胆かつ古典的な手法です。

対策は、窓ガラスが割れにくくなる防犯フィルムや補助錠などの設置です。防犯フィルムは、窓を割れにくくする透明のシート。時間稼ぎに使えるので、途中で侵入を諦めさせることもできます。

こじ破り

こじ破りは、三角割りとも言われる手口で、その名のとおり窓を三角形に割って開いた部分から鍵を開ける方法です。サッシとガラスの間にドライバーなどを2か所突き刺してヒビを入れてから、ガラスをコツンと叩いて割ります。

こじ破りの優れている点は、音をあまり出さずに割れるから気付かれにくいところ。日本独特の方法で、外国では防犯ガラスの基準に盛り込まれていない方法でもあるんです。

対策は、突き破り(打ち破り)と同じく、防犯フィルムや補助錠の設置です。しかし、こじ破りはガラス片が飛び散らずに、ガラスの一部を抜く手口ですから、フィルム部分よりも大きい範囲を割ってフィルムごと抜かれたら意味がありません。

焼き破り

焼き破り(やきやぶり)は、小型のバーナーや強力なライターで窓ガラスを熱してヒビをいれて穴を開け、鍵を解錠する方法です。ガラスは、急激な温度変化で簡単にヒビが入る特性を利用。

他の手口と比べて時間はかかりますが、音はかすかで、こじ破りのような技術がいらないほか、ライターがあれば実行可能なので怪しまれにくいのです。そのため、比較的新しい手口にもかかわらず焼き破りによる被害が増えています。

対策は、厚めの耐熱ガラスに変えることです。費用がかかりますが、バーナーにも強い耐熱ガラスは、空き巣に侵入を諦めさせるのに十分な性能があるとされています。

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